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うちぽん♪:
今日から隔月で数回にわたって、
スパッツ向きのニットとはどんなものかを検討しながら、
ハルキの御意見を伺っていこうと思います。
ハルキさんの専門知識はほんとに豊富なので、
どんなお話が聞けるか、ワクワクしています。
よろしく御願いしますね。
ところで今回開発した「ぴったりスパッツ型紙」は、
当初「高テンション(よく伸びる生地)用」として作ったつもりなんです。
が、出来上がった型紙を使って、「スパンフライス」というよーく伸びる生地を作って娘に履かせ たところ、
一日履いて動き回ると、伸びてフィット感がなくなってました。
主に膝の周辺がブカブカになった感じです。
お洗濯すると元に戻るんですけどね。
ハルキ:
その解説に入る前に。。。「スパンフライス」の主な用途は附属使いです。
「附属????何、それ!」と思われるかも知れませんので、簡単に言うと、
よくトレーナーの袖や裾に使うあれです。
Tシャツの襟ぐりにも使ったりしますね。
いわゆる、身頃本体ではなく襟ぐりや袖、裾に使う生地のことを附属と言っています。
「天竺」や「スムース」が附属使いになる事だってあります。
もちろん、スパンフライスを身頃本体で使う事も有りです。
「スパンフライス」は、綿と多分ポリウレタンなどのゴムのような糸との混紡素材なので伸びはいいです。
数%の違いですがポリウレタンなどの混率が多い方が戻りが良いというかタイト感が増します。
綿95%ポリウレタン5%のものより綿92%ポリウレタン8%の生地の方が戻り感がしっかりしています。
うちぽん♪さんが使った生地は、スパンフライス地ではなく、綿100%の
フライス地だと思いますよ。
綿100%でスパンフライスは作れません。
スパン(ゴム)を 使ってこそスパンフライスになるからです。
うちぽん♪:
へ〜!目からウロコ!!
スパンフライスの「スパン」って、ゴムの意味だったんですね!!
ハルキ:
いえいえ、ゴムの意味ではありません。
ゴムは天然素材で染色はできませんが、ポリウレタンは化学繊維で染色が可能です。
ゴムと似た伸縮性はありますが決してゴムではありません。
うちぽん♪:
表示では確かに「スパンフライス・綿100%」と書いてありましたけど、
綿100%の時点で既にスパンフライスでは無いってことですね。
生地屋さんでもそういう間違いがあるんですね〜
聞いててヨカッタ!
ハルキ:
ただのフライスとスパンフライスの違いは伸縮性に優れた糸が編み込まれているかいないかです。
おそらくお店の方も生地の名称については曖昧だと思うので、ここは自分の感覚を頼るしかありません。
単にフライスと表示されていても伸び感は良いけど戻り感がゆっくりだと綿100%のフライス、
強制的に戻ろうとするものはベア天竺と同様にポリウレタンなどのゴムが数%入っていると思います。
うちぽん♪:
なるほど!「戻り」ですか。
「伸び」よりも「戻り」の方に気をつけた方がいいんですね。
気がつかなかったな〜
ちなみに、「ベア天竺」というのは、ゴムが編みこまれた天竺のことですよね。
「天竺」というのは、編み物でいうところの「メリヤス編み」。
編み物をなさる方はお分かりだと思うのですが、
表側は表編みばかり、裏側は裏編みばかりなので、端っこは表側にくるんと丸まっちゃうんですよね。
これが初心者さんにはちょっと縫いにくいかな、と思います。
「天竺」自体はとてもよく目にするニットですが、「ベア天竺」という名前ではなかなか生地として売られていません。
そこで、以前からお世話になっている「布地の店 ソールパーノ」さんに問い合わせてみたところ、
実はちゃんと扱っていました。
しかも微妙な色合いでおしゃれです。
どうやら巷では普通の「天竺」として表示されている中に「ベア天竺」も混じっているようですね。
こちらは全て化繊です。
ついつい自然素材が良さそうだとおもっちゃうんですけど、
化繊も混じってた方がシルエットは良いってことですね。
ハルキ:
確かにゴム系の糸が編み込まれている高伸縮の生地はストレッチ感
が有ってぴったりフィットを狙う方には向いていると思います。
うちぽん♪:
なるほど。「フィット感」にはゴム系ですね。
ハルキ:
そうです。
お店でチェックするなら、伸びよりも戻ろうとする縮み感を重視してください。
うちぽん♪:
とってもお勉強になりました。
また教えてくださいね!
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